当ブログではここまで
海外駐在 と 海外就職
について比較、解説を行ってきました。
今回の記事ではシンガポールで働く、とある大手企業日本人駐在員の方(以降Dさん)のお話と、シンガポール現地採用である私の実体験を踏まえ、赤裸々に述べていきたいと思います。
「駐在員と現地採用の違いについて知りたい!」と言う方には是非ともご一読頂ければと思います。
それでは本題に・・
目次
給与
まずは給与面から、、、
言うまでもなく高給取りの駐在員
以前からお伝えしていますが、駐在員になりどこかの国へ派遣されることになると、必然的に日本にいる頃よりも給与水準が上がります。
渡航先にもよりますが、筆者の肌感覚だとおよそ1.5倍ぐらいが平均では無いでしょうか。
筆者も過去にインドネシアで駐在員として働いていた経験が有りますが、およそそれぐらいだったことを記憶しています。
詳しくは→駐在員のメリット・デメリットを解説
加えて物価の高い地域に行けば、単純に給与水準は跳ね上がり、Dさんの場合も同じく1.5倍ほど上がったとのことです。(もちろん生活費も上がりますが)
なんとか凌げる現地採用
駐在員と比較するとどうしても現地採用の薄給が際立ってしまいますが、シンガポールの場合は他国の現地採用と比較するとまだ良い方です。
実際私のような20代中盤ぐらいの方であれば、日本にいる頃よりも給与が上がるケースが多いです。
また税金についても住民税が無いこと、所得税が極めて安いこと(或いは会社が負担してくれる)から、給与の全てが手取りになります。
とは言えDさんのようなシンガポール在住の駐在員の方とは全く別の世界です。笑
住居
続いて住居についてです。ここでもかなり違いが出ます。
日本で言うタワマン暮らしの駐在員
単身か家族帯同かにもよりますが、
単身の場合、かなり都心のコンドミニアムのスタジオタイプ(日本で言うタワマンの中の1DK)に会社持ちで住むことができます。※これが安くて月20万円ぐらいからです。
この上限も会社によって様々ですが、駐在員の方がシェアハウスをすることはほぼほぼ聞いたことがないので、最低でも月20万円の家賃補助があると言うことは明確です。
仮に日本で20万円の家賃補助があったら凄いところに住めますね・・・
家族帯同の場合はコンドミニアムのフロアごと賃貸し、もちろん会社負担になります。私がインドネシアにいる頃もそうでしたが、やはり皆さん限度額ギリギリも高いところに住みたがります笑
シェアハウスは必須の現地採用
一方現地採用の場合、家賃補助は基本的に無いので、
一人暮らし(スタジオタイプ)の為に月20万円を使う人はほぼいません。
稀に現地採用でかなり稼いでいる人が一人暮らしをしていると聞いたことが有りますが、恐らく稼げるようになっても一人暮らしをする人は少ないと思います。
普通に日本だとごく当たり前のような部屋が、月20万円ですからね。
諸手当
ついつい給与に目が行きがちですが、上で挙げた家賃補助以外の諸手当についても大きく異なっています。
パーフェクトな福利厚生の駐在員
家賃補助以外にも、
・医療費全て会社負担(予防接種、人間ドッグなども含む)
・一時帰国時の航空券負担(家族帯同の場合、家族も含める)
・お子さん連れの場合、学費が一部会社負担
医療費の中に歯科治療費も含まれている場合は、駐在中に銀歯を全て白くするなんてことも割と良くある話です。
あとは
途上国などでは、メイド、ドライバー(社用車)などの福利厚生が有ります。
筆者も過去にインドネシアにいた頃はこれらが適応されていました。
Dさんの場合、メイド、車付与はなかったようですが、はっきり言って公共交通機関がほぼ完璧なシンガポールにおいて車は絶対必要と言う訳では無いです。
ほぼ全て実費の現地採用
言うまでもなく、現地採用の場合は上記で挙げた駐在員の諸手当の部分がほぼ全て実費になります。
医療費については会社から一部カバーされますが、一時帰国時の航空券負担などは有りませんし、中には会社までの交通費すらでない会社も有ります。
手当面で考えるとやはり現地採用は大変です。
転職を重ねその都度交渉し、ステップアップしていくことがシンガポールの現地採用として生き抜く道なのかもしれません。
(同企業でずっと働いていると、「こいつはこれからも辞めない」と足元を見られ、なかなか昇給しにくくなるみたいなので、常に「辞められては困る」と思わせることが大事らしいです。)※ご参考まで
労働環境
労働環境についてこれまで筆者は、「駐在員の労働環境はキツいところが多い」と発信してきましたが、Dさんの場合はどうだったのでしょうか。それでは見ていきましょう。
以外にも残業が少ないエリート駐在員
そうなんです。意外な回答でした。
ここまで大きい企業になるとそのあたりの労働基準にはしっかり則っているということが判明しました。
筆者が以前働いていた会社も一応、一部上場企業でしたが、、笑
日本本社でも同じく働き方改革にはかなり力を入れているとのことです。
定時とまではいきませんが、残業もあって1−2時間程度とかなりホワイトな環境とのことです。
このように同じ駐在員でも会社の風土によって労働環境は大きく変わります。
もし皆さんが良い環境で赴任生活を送りたいと考えているのであれば、まずは日本本社(或いは支店・支社)の風土を見返して下さい。
恐らく日本本社の風土が劣悪なのであれば、
海外に行っても同じDNAを持った日本人がいます。
その際は一度転職も考えてみてはいかがでしょうか。
筆者は劣悪な環境での赴任生活で鬱になりかけたので、、、
もちろん定時帰りの現地採用
この点は
日系企業か、それ以外か
によって大きく異なってきますが
私の場合はシンガポールのローカル企業なので、残業はほぼ有りません。
一応営業なので、実績が足りてない時や予算に届いていない時は、多少残って仕事をしますが、基本的に定時で帰宅しています。
上司もそんな感じなので、気兼ねなく帰れます。
週末
娯楽について人によって異なりますがDさんを初め、多くの日本人駐在員が嗜む娯楽はだいたい下のような感じです。
ゴルフ、麻雀、ナイトクラブ、合コンを嗜む駐在員
駐在員にとって”The定番娯楽”
それがゴルフです。
東南アジアの国々の駐在員の方はこぞってゴルフが好きです。(偏見)
インドネシアにいるときは皆さん毎週ゴルフに行ってました。笑
他の日系企業の駐在員仲間と行ったり、客先、同業他社とのコンペなど、
ゴルフは駐在員にとって欠かせません。
もしあなたが駐在員を目指しているのであればゴルフは必須です・・
ゴルフが嫌い・やらないとかだと、あまり気に入られないので。
Dさんから話を聞いて少し驚いたのですが、
シンガポール駐在員コミュニティの中で麻雀をやられてる方が多いみたいです。
あとはナイトクラブ等でしょうか。
シンガポールの駐在員も例外なく、ナイトクラブに通う方が多いです。
最後に、合コンについてです。
Dさんぐらいのエリート層になると各国のキャビンアテンダントとの合コンや、その他の色んな業界の女性との合コンがあるみたいです。
こういった娯楽の部分でも駐在員と現地採用ではかなり違いがあるなぁと感じました。
※上はあくまで単身の方のお話です。
現地採用の週末は・・
正直言って人によるのでなんとも言えませんが、駐在員の方のような遊び方をしている方は少ないです。
週末にジムに行っている方は多いです。
(と言うよりは基本的に住居にジムがついているので、、)
私の場合は、ラーメン巡りと映画鑑賞です。
あとは語学学習をされている方もちょくちょくいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では駐在員のメリットを前面に押し出して話していきましたが
現地採用も決して悪いものでは有りません。
両者を経験している筆者にとっては、どちらもメリット・デメリットがあるなぁとつくづく感じます。
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それでは次回の記事でお会いしましょう!